心の病はどこに相談すればいいのか?
心の病かもしれないと感じ、専門家に相談したいと思った時に自分は精神科や心療内科に通った方が良いのか、それともカウンセリングルームに行った方が良いのかよくわからないという方がおられます。
心の病の可能性を感じているけど、どこに相談したらいいのかがわからない、精神科、心療内科、カウンセリングルームの違いが判らないという方のために相談先を選ぶための参考にして頂きたい情報をお伝えします。
精神科や心療内科といった心の病を診てくれる病院とカウンセリングルームのどちらに通った方が良いのか、下記のような点を参考に判断して下さい。
心の病の相談先を選ぶための判断材料
- 病院は薬が出るが、カウンセリングルームは出ない。
- 医者はどんな薬が適切かを判断するために話を聴く。
- 話を聴いてもらう、心理、行動面でのアドバイス求めるならカウンセラー
- 心理、行動の変化が悩みの解決に必要な場合はカウンセリングルームへ
- 病院は病気の人、病気かもしれないと感じている人が相談に行くところ
- カウンセリングルームは病気の人も病気ではない人も相談できるところ
医者やカウンセラーに相談する時に役立つ豆知識
病院に行く場合でもカウンセリングを受ける場合でも、それぞれがどんなサポートをしてくれるのかをよく理解せず、先入観だけで相談してしまうと期待が外れて残念な思いをすることもあります。
そのようなことがないように、精神科や心療内科のお医者さんとカウンセラーのそれぞれの役割やアプローチの違いを知っておくことが望ましいと思います。
薬の処方と医者の話の聴き方
薬の処方は、医師免許がなければ行えません。
医者は、心の病の人が相談に来たら話を聴いてくれますが、その人がなぜ病気になったかという経緯やその人の心情よりも、どんな症状が何をきっかけで発生して、いつから続いているのかという点に関心を持っています。
精神科や心療内科では、一日に何十人もの人が診察に訪れるので短い時間で的確に話を聴くため、心情に寄り添うということが難しいのです。
そのため、症状や発生した原因と継続期間に焦点を絞って話を聴くのです。
薬に関しては、出されたものが症状に合っていて、症状の緩和につながったのであれば自分に合っていたということになり、それを処方した医者の判断は的確だったということになります。
カウンセラーの話の聴き方
カウンセラーは薬を処方することができませんが、時間を掛けて話を聴くことができるため、クライエントが心の悩みを抱えるに至った経緯や現在の心情を詳しく聴いてくれます。
心のケアとして話を聴きつつ、医者と同じ視点でも話を理解して、薬物療法が必要な人には精神科や心療内科への通院を提案することもカウンセラーの役割です。
心理療法が必要な人には、カウンセリングの継続の中で悩みが解決に向かうように話を聴くことがカウンセラーにできることです。
医者とカウンセラーに伝えるべき情報
精神科や心療内科に行ったと時は、自分の症状の種類や程度、いつから続いているか、過去に精神科や心療内科への通院歴がないかなどを話し、あとは医者からの質問には隠すことなく答えるようにしてください。
医者からの質問は、治療のために必要なことの確認のために行われるので、隠さずに伝えることが必要です。
カウンセラーへの相談は、カウンセラーの質問に応えるだけでなく、聴いてほしいこと、困っていること、悩んでいること、疑問に思っていることなど、話したいことや話せることをたくさん話してください。
カウンセリングは医者の診察よりも話ができる時間は多いので、その時間を十分に使い話をしていただくことが可能です。
どちらに相談すべきか迷った時は
上記の内容は読んでみたけど、それでも病院に行くべきか、カウンセリングルームに行くべきか判断するのは難しいという方は、とりあえずカウンセリングルームに行って下さい。
なぜ、判断が難しい時はカウンセリングルームに行く方が良いのかというと、じっくり話を聴いてくれるので話すことで気持ちが楽になるという可能性と病院に行く必要性、病院に行った時に伝えるべきことなどを教えてもらえるからです。
自分が心の病かもしれないと感じている方がカウンセリングルームに相談に行く際は、精神医学の知識を持っているカウンセラーがいるところを選んで下さい。
臨床心理士や公認心理師がいるのであれば、精神医学の知識も持っている可能性が高いので、安心できるカウンセラーを選べる可能性は高くなります。
念のため、ある程度ホームページを見たら精神医学の知識があるかどうかは、何となくわかると思うので、カウンセリングルームを選ぶ際は良くホームページを見て下さい。