カウンセリングを終えるタイミング
この記事では、カウンセリングの卒業について説明しています。
カウンセリングを受けるにあたって、いつまで通う必要があるのかということは気になる点だと思います。
実際に、予約の際に質問を受けることも多いのですが、具体的な話を聴かせて頂けていない段階では、カウンセリングを終えることができるタイミングについてをお伝えすることは難しいのですが、カウンセラーは相談を受けながらクライエントがカウンセリングから卒業していくビジョンを描いています。
カウンセリングの開始前に卒業を判断することが難しい理由
カウンセリングを開始する前は、どのような悩みを抱えて相談をしたいのかを聴いていたとしても、その情報だけでカウンセリングに通って頂き期間を予測することは難しいと言えます。その理由は、クライエントが自覚されている悩みというのは、その方が自覚できている問題なのですが、カウンセラーが話を聴いていくと自覚できていない悩みも明らかなになり、その点の方が悩みの解決に重要な要素となるという場合も多いため、カウンセリングの卒業の目安をつけるにはある程度話を聴く必要があるからです。
カウンセリングの経過や終了の見通しについては、カウンセリングを受け始めてからカウンセラーに確認して頂ければ、ある程度の目安を教えてくれると思いますので、カウンセリングを開始してから確認するようにして見て下さい。
カウンセリングの経過
カウンセリングの卒業の仕方、タイミング、卒後後のカウンセリングの利用などは、人によってさまざまです。
下記では、カウンセリングの経過について一例を紹介しているので参考にして下さい。
- 悩みが解決したのでカウンセリングを卒業する
- 定期的に来談することは終えるが、必要な時に利用する
- 悩みは解決したが、カウンセリングを受けるメリットがあるので続ける
- 当初の悩みは解決したが、他に相談したいことがあるので通う
主に上記の4つが、カウンセリングがある程度順調に進んだ上での経過のパターンです。
カウンセリングのご利用を検討中の方やカウンセリングをご利用頂いている方は、カウンセリングの経過や終わり方には個人差もあり、自由があるということをご理解頂けると幸いです。
カウンセリングの卒業と継続の自由
カウンセリングは、卒業も継続もクライエントの意思を大切にして決定します。カウンセラーから一方的にカウンセリングに通うことも終えることも強要することは望ましくありません。
ただ、カウンセラーからは、専門的な知識や事例などの情報を持っているため、継続や卒業の必要性については理由とともに説明をする必要があります。
そのため、自分の意思とカウンセラーの点案を重ね合わせてカウンセリングの継続の有無について考えて頂ければと思います。
カウンセリングを卒業する意思を伝えるタイミング
カウンセリングを受ける目的は人によって違うので、基本的には自分にとって目的が果たされたと感じたのであれば通い続ける必要はありません。
自分なりにカウンセリングを卒業するタイミングだと気づいたら、遠慮なくカウンセラーに伝えましょう。
カウンセラーも同じ気持ちなら卒業することを同意してくれます。
ただ、もう少し通った方がいい、こういう状態になるまで通った方が良いと思っていたら、カウンセラーの観点から意見をお伝えします。
精神状態やその人が置かれている環境、改善の経過段階など、カウンセラーがこれまでの経験からもう少し通った方が良いと感じた場合は、継続のいつ要請を提案して、その理由についても説明致します。
その上で、再度判断をして頂ければと思います。
カウンセリングは止めなくても良い
カウンセリングを受けている方の中には、受け続けていると心理状態、体調が良いという理由や仕事が上手くできて収入が上がったという
理由、時々自分のことを話す時間を持つことは大切だと感じたということでカウンセリングの継続を希望される方もおられます。
そのような方は、ご本人の意思を尊重して継続して来ていただくようにしています。
カウンセリングは、自分に対する時間とお金の投資でもあるので、自分がその必要性を感じたのであれば活用することができます。
カウンセリングは必要な時に活用できる
カウンセリングは、卒業しても良いし、受け続けてもいい、その上一旦卒業しても必要だと感じたら利用していただければ良いと考えています。
実際、AXIAには、過去に通っておられた方が何年かぶりに相談に来られることも多々あります。
自分の人生の節目で上手にカウンセリングを利用されているのです。
人間の悩みや課題には、誰かにサポートを受けた方が解決の時間がずいぶん短縮できる場合があります。
カウンセラーに相談することでスムーズに進みそうなことがあれば、いつでもご連絡下さい。
カウンセリング卒業とカウンセラーのビジョン
カウンセリングは、カウンセラーが相談内容だけをお聴きして悩みの解決までにどれ位の期間が掛かるか判断することは難しいのですが、何度か話を聴いているうちにある程度はカウンセリングを終えるビジョンを描くことができるケースもあります。
臨床経験の少ないカウンセラーや対応したことが少ない相談内容の場合はビジョンを描くことは難しいですが、臨床経験の豊富なカウンセラーであれば良く対応している相談内容については、どのような経過を辿ってカウンセリングが卒業に向かっているのかをある程度想像できます。
カウンセラーが話を聴いてカウンセリングの卒業をイメージする際には、クライエントの心理的成長を根拠にしています。
そのため、相談内容だけでなく、現時点でのクライエントの心理状態や思考パターンなどによって卒業の見通しを判断しているので、同じ相談内容でも人によって卒業できそうだと感じる時期には違いがあります。
カウンセリングを利用する方が、いつまでカウンセリングに通ったら良いのかという疑問を持つのは当然ですが、カウンセラーは闇雲にカウンセリングをしているのではなく、経験をもとに卒業までの経過とクライエントの成長のビジョンを持って話を聴いているので安心してカウンセリングを受けて頂ければと思います。