大人になっても抱えている生きづらさの正体
世の中には、理由はわからないけど、生きることが辛いという感覚を抱えて生活をしている方がおられます。
子供の頃からはっきりとは分からないけど、モヤモヤした気持ちやイライラ、不安感などを抱えていて、大人になってからもそれらの気持ちが晴れないまま生きていて、生きづらさを感じているという状態です。
その中には、負の感情が強くて人間関係や仕事も上手くいかないと生活に支障が出ている人もいれば、不安感、焦燥感、孤独感などが強くてそれらを埋め合わせようと不毛な行動を続けてしまうという人もおられます。
生きづらさの背景には、アダルトチルドレンという問題があるというケースが少なくありません。
この記事ではなぜ大人になってからも続く生きづらさを抱えることになるのかということ、そして生きづらさを改善するためのカウンセリングについて説明しています。
アダルトチルドレンが抱える生きづらさの特徴
アダルトチルドレンという状態の人がいるのではなく、アダルトチルドレンという心の病があるわけではありません。
アダルトチルドレンとは、心の病や人間関係の問題の原因になっている心の課題のようなものです。
生きづらいという感覚は、アダルトチルドレンが抱えている問題の1つですが、下記のチェックリストにあるような生きづらさを抱えているのなら、アダルトチルドレンとして育ったといえるでしょう。
生きづらさのチェックリスト
- 常に自分と誰かを比較して自分の考え方や行動に問題があると思ってしまう
- 漠然と自分はダメなんだ、どこかおかしいのではないかと思ってしまう
- やりたいことより、しなければならないことでスケジュールが埋まっている
- なぜか周囲の人に敵対心や反発心を抱いてしまう
- ストレスを感じると体に不調が表れる
- 自分の本心を言葉にすることが苦手で、他人からの要求を断れない
- 止めた方が良いと思っている行動を止めることができない
生きづらいという感覚を持っているということは、負の感情、自分の行動を制限する思考、不適切な行動などによって日常生活で心の負担を感じることが多いということです。
自分の日常生活を思い返した時、チェックリストの中に当てはまるものがあるのなら生きづらさを感じてしまうのは当然だと言えます。
生きづらさは自分を見つめ直す必要性を知らせるサイン
自分が抱えている生きづらさに気づくということは、その原因となっているものを見直していくことが必要だというサインでもあります。子供の頃は自分が抱えている生きづらさが何なのか整理するだけの心の強さがなかったとしても、大人になってからどのような生きづらさなのかある程度自覚できるようになってきたということは、生きづらさと向きあって解決していく準備ができたということでもあります。
では、どのように自分の生きづらさと向き合っていくとはどういうことかというと、それにはアダルトチルドレンとは何かを理解して、自分が抱えている問題がどのような心理的要因によって生じているのか、それを克服するには何をしていくことが必要なのかを考えるということです。