彼氏と別れる決断ができないという悩み

カウンセリングでは恋愛の相談を受けることがあります。
恋愛は、いろいろな人間関係の中でもお互いの本性が出やすい反面、簡単に関係を切ることができたいという点が悩みに発展しやすい理由だと感じています。
カウンセリングには、彼氏と別れたいけど別れられないという女性からの相談に対応することは多いのです。
この記事では、別れるという決断ができない人の心理的特徴について解説しています。

彼氏と別れることができない人の特徴

別れたいのに別れられないという状態になってしまっている方というのは、自分に問い掛けてみて下さい。
下記のようなことが分かれることができない理由になってはいませんか。

・ひどい言葉を言う、束縛する、暴力を振るうが、その後は優しくしてくれる
・浮気をしていることは知っていても、自分だけを見て欲しいという意地がある
・別れたいけど、気持ちを伝えると相手がどんな行動に出るかわからなくて怖い

時間や金銭感覚がルーズ、自己中心的すぎる、怒ると手が付けられない、束縛がひどいなどの安定した恋愛関係が築けない男性なら、普通に考えると別れた方が良いし、友達に恋愛相談を受けたら別れることを進めるのに、いざ自分のこととなると決断することが難しいと感じていませんか。

別れられない理由は相手のペースに巻き込まれているから

恋愛依存症の状態に陥っていて、辛い思いをしているのに別れることができないという方の中には、男性の下記のような言葉に反応してしまいます。

「お前がいないと俺はダメだ」、
「別れるくらいなら死んだ方がマシ」、
「別れるなら仕事も辞める」

このような言葉に耳覚えがありませんか。

上記のような言葉によって分かれることができないと感じてしまうのは、相手を見捨てることに罪悪感を感じさせるような言葉でもあるからです。
人間は、罪悪感を刺激されると相手の言いなりになってしまう可能性が高まります。
あなたが彼氏と別れることが難しいと感じているなら、別れたら罪悪感を感じるような言葉を掛けられている可能性があります。

別れたいけど別れられないという方は、『別れた方が楽で、次は幸せな恋愛がしたい』という思いを持ちつつも、それ以上に『別れるということを考えると生じる強い不安と孤独感』を抱えておられます。

別れたら○○という条件をだされると、付き合っていても辛い、別れるのも辛いというどっちを選択しても辛いという心理状態になっているために、別れたくても別れられないという状態になってしまうのです。

別れる決断をするために必要な条件

上記の文章に該当するような人は年間何人も相談に来られています。
彼氏と別れることができないと悩んでいる人が、どのようなステップを踏んで別れることができているのでしょうか。
そのヒントは、以下の通りです。

『自分はあなたとは違う人生を生きる』
ということを宣言することです。

自分にとって幸福な選択をすることに慣れていない人は、どうしても恋愛依存になりやすいのですが、今抱えている悩みを乗り越えることをきっかけに自分の意思で幸福な選択ができるようになって頂きたいと思います。

カウンセリングに来て恋愛依存症を克服されていかれる方は、人によってペースは違えど自分の生き方を自分の意思で決断できるようになってきます。
それが相手の世界観に巻き込まれないために非常に重要なことなのです。

自尊心の立て直しと思考の見直しが必要

別れたいけど別れられないという悩みを持っている方の多くは、幼少期からの親子関係が不安定で自己価値が低くなってしまっていたり、人を信頼する気持ちが弱くなってしまっています。
また、まじめで責任感が強いという特徴があり、付き合っている人に問題があると感じるほど、自分がどうにかしなければならないと考えてしまうという傾向もあります。
そのため、相手の言葉に影響されて相手の世界観に巻き込まれて自分の意思で決断できなくなるのです。

自分にとって付き合わない方が良い人と別れるという決断をするためには、自分という人間の尊厳を大切に思う気持ちを養う、または思い出す必要があります。

また、自尊心が低下していると相手に依存されることで自尊心のバランスを取ってしまうので、問題のあるパートナーを支えなければならい気持ちになってしまいます。
そのような状態から抜け出すには、相手から依存されることで自尊心を一時的に満たすのではなく、自分のことを大切にする決断と行動を続けていくことが必要です。

今、あなたが恋愛で別れた方が良いと感じているのであれば、自分の自尊心や相手との関係性について見つめ直す時かもしれません。
1人では難しいという場合は、カウンセリングを活用して下さい。