うつ病の改善は正しい認識から始まる
うつ病は、脳内のセロトニンという神経伝達物質の伝達が上手くいっていない状態であると言われていますが、何がきっかけでうつ気分、うつ症状が表れるかは人によって違いがあります。
そのため、改善するために取り組むべき内容に違いが出てきます。
またうつ病は、自分がうつ病だと自覚することが難しいケースもあるので、治療を始めるタイミングが遅れてしまうことがあります。
女性の方が通院して治療を受けている人が多いのですが、自殺者は男性の方が多いという傾向からも、自分がうつ病であることを自覚できていない、否定してしまう人がいて、病院やカウンセリングに行くタイミングが遅れてしまうことがわかります。
うつ病は、心の弱い人がなる病気ではないので、抑うつ気分やうつ症状が続いている場合は無理をせず精神科やカウンセリングルームに行って頂きたいと思います。
まずは、『もしかしたら自分はうつかもしれない』と思っている方は、下記のチェックテストを試してみて下さい。
うつ気分、うつ症状チェックテスト
あなたのうつ度をチェックしてみて下さい。
1、気分について
○無気力感があり、何もする気が起らない状態が続いている。
○理由はないのに焦りを感じてしまったり、何かに追われている感じがする
○孤独感が強く、さみしい気持ちになる。
○悲しい気持ちになることがある、または悲しい気持ちが続いている。
○集中力が低下している気がする。
○何かを決断することができす、決断することに不安を感じやすくなっている。
○最近、後悔することや自分を責めることが多くなった。
2、食事、胃腸の調子について
○食欲がなく、食事をとらない時が多い。
○朝、出勤前になると吐き気がする、または吐いてしまう。
○食事を食べた後、胃がむかつくことが多くなった気がする。
3、睡眠について
○寝付くまでに60分以上かかったり、朝まで寝れない日が週に半分以上ある。
○寝ても夜中に目が覚めるし、十分に睡眠をとれた気がしない日が続いている。
○朝起きることができず寝すぎてしまう。
上記の項目の中で、該当するものはいくつありましたか?
1の項目で2個、2、3の項目で1つずつチェックがついた方は、うつ傾向が進んでいる可能性があります。
該当する項目が多いほどうつ病である可能性も高いので、一度専門家に自分の状態を話して下さい。
まずカウンセリングから受けてみようという方は、弊社をご利用頂ければと思います。
国家資格である公認心理師を持つカウンセラーが担当するので、安心して予約取って頂ければと思います。
基本的には来談して頂きますが、遠方の方の場合は、オンラインカウンセリングも可能です。
うつ病、うつ状態の方へのカウンセリング
うつ症状でお悩みの方がカウンセリングにお越しになられた場合、まずはお話をよく聴かせて頂き、病院に行く必要があるのか、もしくはカウンセリングを中心に改善を進めていくことが望ましいのかを把握するようにしています。
なぜなら、うつ病の場合は薬物療法をはじめとした医療的なアプローチが基本となるからです。
ストレスによってうつ症状が出ている場合はカウンセリングを継続して頂くことが望ましいと言えます。
うつ病であった場合も、うつ状態であった場合も、適切な対応を行っていくことが大切です。
うつ病とうつ状態では、症状が出ている原因が違うので、不適切なアプローチを続けていると改善が進まないからです。
また、うつ症状の改善には、生活習慣を整えることも大切なので、生活習慣に関するアドバイスもしっかりと行っていきます。
うつ病、うつ状態を予防するカウンセリング
うつ症状が改善された人に対しては、また症状に悩まされないよう予防のためのカウンセリングも行うことができます。
症状が改善されることはとても重要ですが、本来病気は予防が一番重要であり、本人の負担も小さくて済みます。
病気になると心身への負担が大きく、経済的にも時間的にも負担が生じます。
そのため、ある程度改善したらまたうつ症状が出るということを繰り返さないため、もし症状が出てきても悪化する前に対処するためにも予防を目的としたカウンセリングを受けて頂く意義はあります。
予防のためのカウンセリングは、改善のためのカウンセリングと同じ頻度で受けて頂く必要はないので、2か月や3か月に1度、良い調子が続いている人であれば半年に1度くらいのペースで受けて頂いています。