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2023/04/16
公認心理師

福祉分野で働く公認心理師に求められるもの

この記事は、福祉の分野で心理支援を行う公認心理師の特徴について、福祉のサービスを受ける対象者、対象者への支援に公認心理師がどのように関わて行くのかという観点から書いています。
福祉の分野は、精神疾患だけでなく、虐待やDV、依存症、性的マイノリティなどの課題があり、それに対応できる公認心理師が求められています。

当オフィスでは、福祉施設から支援員の方と一緒に相談に来られるケースや性的マイノリティに関する悩みを相談に来られるケースもありますが、これらの課題に専門的に関わっていける公認心理師まだ少なく、今後は福祉分野に特化した公認心理師が増えていくことが必要ではないかと感じています。
  

福祉分野との連携に必要な公認心理師の力

公認心理師として福祉分野で働く上で求められるものの1つであり重要なのは福祉に関する知識ですが、福祉のサービスの範囲はとても広いので、全ての分野に関して十分な知識を得ることは簡単ではありません。
そのため、公認心理師としてどの福祉サービスの中のどの分野に貢献していきたいと考えているかによって持っておくべき知識も違ってきます。

福祉サービスの種類と必要な知識

福祉サービスには、大きく分けると高齢者、障害児・障害者、児童、その他生活困窮者等 の4つの対象に分けることができます。
さらに福祉の仕事内容は、介護、保育、相談援助、看護、リハビリテーション、栄養・調理、運営・管理関係 に分けることができます。
公認心理師として、どの対象のどの仕事に係るかによって求められる知識が変わってきます。 どの要支援者に係る場合にも共通して必要な知識は、精神医学、発達心理、脳科学です。 福祉サービスを受ける必要がある人達は、何らかの精神疾患を抱えている場合も多いため精神医学の知識は必要となります。

発達心理の知識は、人間が生まれてから老いる過程でどのように発達していくのかという知識がなければ適切な支援ができないため必要となります
脳科学は、精神医学と発達心理について脳の機能的な観点からの理解を深めるために必要な知識です。
心理学以外の知識は、対象者を観察、分析する上で心理的な側面だけでなく、それ以外の側面からの見立てと予測をする手掛かりとなります。 知識があることで福祉の専門家からの信頼を得やすくなり、支援のための連携もスムーズに行うこともできます。

福祉サービスを受ける対象者の背景を想像する力

実際に福祉分野の専門家と連携してサービスの要支援者を支援してきた経験から、要支援者の背景を想像する力が必要になると実感しています。
要支援者の福祉サービスを受ける必要性、家族や周囲のサポート、本人の自立力、本人の生活環境など、背景を想像することができてこそより適切な心理的支援を行うことができます。

高齢者、障害児・障害者、児童、その他生活困窮者等のどの要支援者に関わるかによって考慮すべきことが違ってくるので、支援に関わる公認心理師は知識を学ぶだけでなく、知識から想像できることを予め想像しておくという準備をする姿勢が良い支援をする上で大切になります。

福祉サービスを提供する専門家への理解

福祉分野は、介護、保育、相談援助、看護、リハビリテーション、栄養・調理、運営・管理関係など、様々な専門家がいて、それぞれの現場があります。
どの専門家と連携するかによって公認心理師に求められる支援内容にも違いが出てくるので、自分が関与する現場にいる専門家の仕事内容や職権などを理解しておく必要があります。 また、福祉分野は医療分野との連携もあるので、同時に医師との連携が取れる力も必要になります。

複数の専門家と連携できるコミュニケーション能力

福祉分野で公認心理師として活動する場合は、様々な専門家が関与する可能性があるため、各専門家と情報共有をスムーズにして連携の質を高めるにはコミュニケーション能力は不可欠です。
複数の専門家が連携をする現場で公認心理師の必要性をより示していくためには、要支援者だけでなく支援を行っているチームの観察と分析を行い、より良い体制になるように助言できるコミュニケーション能力も必要となります。

福祉分野の専門家のメンタルケア

福祉の仕事は、感情労働が求められる仕事であるため支援する側がバーンアウトを起こしやすいという特徴があります。
これは福祉分野が抱えている大きな課題の一つであり、公認心理師の支援が必要になっていると言えます。
サービスを提供する側の心の安全を守ることは、サービスを受ける人が安全で安定したサービスを受けるために必要不可欠な条件です。
福祉分野で働く公認心理師には、福祉サービスを受けている人だけでなく、提供している人のメンタルケガできる力を身につけることが求められるでしょう。

まとめ

福祉分野は、公認心理師の知識の幅や柔軟性もより必要な現場かも知れません。 それほど多様な要支援者、専門家、仕事内容がある分野だからです。 福祉は、要支援者に対してどのような支援を行うことが本人の幸福度を上げるかということを考えて支援を行う分野です。 ただ要支援者の不足な部分を補うことだけが支援になるのではなく、成長を促すことや様々な機会を提供すること、そして自己肯定感を高めてもらうことなどを考えながら支援をすることが望ましく、特に要支援者に心理的な満足感を得て頂くためには公認心理師による観察と分析、そしてアプローチは欠かせないと思います。 これまで福祉分野との連携を行ってきた経験から感じることは、公認心理師が心理学、精神医学、発達心理学、脳科学などの知識を持って関与することは、要支援者だけでなく各専門家の助けにもなるということです。 福祉分野で活動したいと考えておられる公認心理師や公認心理師が必要だと感じておられる福祉に関する仕事をされている方は記事の内容を参考にして頂ければと思います。






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