うつ病になったら誰に相談すればいいのか?
抑うつ気分、不安感、焦燥感、不眠などに悩まされている時、精神科や心療内科に行くべきか、カウンセリングに行くべきなのか悩む人が多いようですが、うつ病など心の病の専門医との役割とカウンセラーの役割についてお話したいと思います。
薬を出してくれるのはお医者さん
精神科や心療内科のお医者さんの役割は、患者さんから話を聴いて症状に合った薬を出すことです。
そのため、お医者さんが聞きたいのは、どんな異常が心や体に表れていて、それがいつから続いているのか、症状の程度、そしてその原因です。
うつ病で精神科や心療内科を訪れると、このようなことを質問されます。
お医者さんは、初診で15分から長くても30分くらい話を聞いてくれますが、何でも聞いてくれるということではなく、限られた時間で上記のようなことを聞きたいと思っています。
うつ病などの心の病の人に処方する薬は、脳の働きに対して作用して、心の状態を正常な状態に少しでも近づけようというものです。
お医者さんは、一時的にでも心の状態を回復させる為に必要な薬を処方してくれます。
この薬によって眠ることができたり、食欲が回復することが重要で、薬を飲みつつ睡眠をとって脳を休め、栄養を摂って脳の働きを回復させることが大切なのです。
病院に行く理由は、うつ病の症状を緩和して回復に必要な行動を起こせるようにするためです。
薬だけでうつ病が良くなるという認識ではなく、薬でうつ病の症状を緩和して生活習慣によって改善するという認識を持って頂ければと思います。
カウンセラーは話を聴くことで改善をサポートする
うつ病の改におけるカウンセラーの役割は、ストレスの緩和やうつ病につながる認知の改善です。
そのため、クライエントには自分の性格や自分の状態に関する理解を高めてもらうことや日常生活を送るための心の整理をしていただけるためにお話をお聴きします。
カウンセリングはカウンセラーとクライエントの対話の中で、クライエントの心の中に気付きや意欲が生まれることが大切ですので、じっくりと話して頂く時間を提供します。
カウンセリングでは、うつ病の改善から再発予防までを視野に入れたアプローチを心掛けています。
うつ病の改善には、薬物療法かカウンセリングかということではなく、原因や症状、タイミングに合わせて必要な方を利用することをお勧めします。
また、うつ病は薬を飲まなくてもいい場合もあるので、心の不調を感じている方は病院に行くべきかということも踏まえ、精神医学に詳しいカウンセラーに相談されることをお勧めします。