学校と民間のカウンセリングルームの違い
スクールカウンセリングとカウンセリングルームのカウンセリングの違いについては、カウンセラーに求められる資格、対応している相談内容、料金などに違いが見られます。
児童や学生、その親御様がカウンセリングを利用したいと思った時に、下記のような違いを知っておくと、どのカウンセラーに相談すべきか判断しやすいと思います。
カウンセラーの資格の違い
基本的にはスクールカウンセラーは臨床心理士、公認心理師の資格を持っている人が採用されています。
募集要項に臨床心理士、公認心理師の資格を持っていることが条件として書かれているので、その他の資格を持っている人が採用されることはほぼないと思います。
例外もあるかもしれませんが、特に公立の学校ではその傾向が強いです。
それに対して民間のカウンセリングルームは、特に指定の資格が必要なわけではありません。
臨床心理士や公認心理師もいれば、民間のカウンセラー資格だけを所有している人、無資格の人までさまざまです。
民間にカウンセリングルームでカウンセリングを受ける際には、ホームページやSNSなどをよく見てから予約をする方が望ましいと言えます。
対応している相談内容の違い
スクールカウンセリングでは、主に学校生活や学校内での人間関係の悩み、子育ての悩みなどを担当することが多くなります。
それに対して民間のカウンセリングルームでは、対応する相談をある程度限定しているところもあれば、幅広い相談内容に対応しているところもあります。
当社は、幅広く対応しているので心の病やストレスに関すること、人間関係、家族の問題、仕事の悩み、恋愛、性格や行動の改善、スポーツやビジネスのことなどについての相談を受けています。
カウンセリング料金の違い
スクールカウンセリングは、その学校に所属している生徒や保護者は無料でカウンセリングを受けることができるところが多いです。
大学の心理相談室では、学外の人に対しても安価でカウンセリングを提供していることもあります。
民間のカウンセリングルームは、おおよそ60分で7000円~12000円くらいのところが多く、精神科や心療内科のカウンセリングは少し安めですが保険適応にならないケースもあります。
民間のカウンセリングルームを選ぶ基準
スクールカウンセリングは無料ですので、スクールカウンセラーが相談にしっかりと対応してくれる場合はあえて民間のカウンセリングルームに相談に行く必要はないと思います。
スクールカウンセラーに相談したけど安心できない、スクールカウンセラーに相談したら状況が悪くなったという場合は、民間のカウンセリングルームを利用されるケースもあります。
また、スクールカウンセラーしかしたことがないという臨床心理士、公認心理師では対応が難しい相談内容の場合、民間のカウンセリングルームを探すというケースもあります。
弊社の場合は、これまでもスクールカウンセリングを受けた後に相談に来たという方は何人もおられます。
不登校、いじめ、友達との関係、先生との関係、家族の課題など、児童や学生を対象とした相談にも対応できるので、必要な時はご利用いただければと思います。
弊社の場合は、公認心理師も在籍しているので、その点でも安心して頂ければと思います。
他の民間のカウンセリングルームでも同様の問題に対応できるところはあると思うので、気になるところがあれば問い合せをしてみるといいかと思います。
スクールカウンセリングの利用を検討中の方へ
スクールカウンセリングは、その学校に所属している児童や生徒、その保護者が活用できる良い制度です。
その制度を上手く活用していただくためには、スクールカウンセリングの利点と課題を知っておくことが望ましいと思います。
利点としては無料で相談ができるという点、そして学校の問題に特化したカウンセラーがいるという点です。
ただ、スクールカウンセラーの実力は、カウンセラー歴と実績によって違いがあるので、相談をしながら自分の子供や家族の悩みに応えてくれるかを見極めていくことが大切だと思います。
また学校という環境なので、スクールカウンセラーと学校の先生達との関係性が悩みの解決に影響する要素にもなるので、カウンセラーと先生とがどれくらい連携してくれるかも重要なポイントです。
スクールカウンセラーに求められる経験と社会性
スクールカウンセラーも民間の開業カウンセラーも、児童や学生、親御様の相談にお応えするにはカウンセラーの経験が必要です。
それは、子供の悩み、思春期や不登校、親子関係に関する相談であってもそれに特化した知識だけでなく、精神医学や性格学などの知識を持っていないと偏った対応しかできないからです。
幅広い悩みへの対応経験がある方が子供、学生のカウンセリングでも適切な対応ができる可能性が高いと言えます。
スクールカウンセリングは、カウンセラーが学校の先生達とどれだけ連携がとれるかが重要なポイントになります。
私は教員に知り合いが多く、学校のスクールカウンセラーの現状を聴かせてもらう機会があるのですが、多くの先生が、子供たちがスクールカウンセリングを利用していることは知っていても、スクールカウンセラーとは話したことがない、スクールカウンセラーの顔は知っていても人柄はよくわからないと言われています。
これはスクールカウンセリングの制度的な問題もあるのかもしれませんが、先生達と対話ができるカウンセラーが少ないということも言えると思います。
反対にスクールカウンセラーの先生とはよく話をするという学校の先生もいて、そのような学校ではカウンセラーが教員としっかりと連携をとれていると感じられます。
スクールカウンセリングから民間のカウンセリングルームへ
スクールカウンセリングは、児童や学生、その保護者が無料で利用できるところ大半なので、必要性を感じたら早めに利用してみることをおすすめします。
1人で悩みを抱え込まずにカウンセラーに相談することで心の負担が軽減できたり、問題解決までの時間が短くなること、自分の問題解決力が向上するというメリットがカウンセリングにはあります。
学生時代からカウンセリングを受けていると、大人になってから悩みを抱えた時にカウンセラーに相談しようという判断もしやすくなります。
実際に当社にカウンセリングに来られている人の中には学生時代にカウンセリングを受けたことがある人もおられますが、カウンセリングがどのようなものかある程度理解ができているため、カウンセリングをスムーズに進めていけることが多いです。
スクールカウンセリングと民間のカウンセリングルームは、相談内容によって利用するところを決めるという使い分けもできますが、自身の成長段階に合わせて適した方を受けるという選び方もあります。
社会に出ると学生時代とは違った悩みを抱えることはもちろん、学生時代からの悩みと引き続き向き合っていく必要も出てくるので、より良い人生のために上手くカウンセリングを活用していただければと思っております。
下記は2020年4月に追記
今後のスクールカウンセリング
公認心理師という国家資格ができたことにより、スクールカウンセリングの現状も変化が生まれるかもしれません。
それは、公認心理師は他の職域との連携によって社会の心理的課題を解決する意識と能力が求められる資格だからです。
もちろん現状でも学校の先生と上手く連携をしながら、校内の心理的課題の解決に取り組んでおられるカウンセラー多いと思いますが、公認心理師という資格が誕生したことよってその意識と能力を持った人が増えることを期待しています。