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- 2025/05/02
- 相談事例
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夫婦関係
夫源病、妻源病という夫婦関係の問題|ストレスを生み出す関係性を改善するカウンセリング

その悩みの内容はさまざまですが、「夫源病(ふげんびょう)」と「妻源病(さいげんびょう)」という悩みを抱えている人がおられます。
夫源病と妻源病は、いずれも配偶者との関係が原因となっているストレスによって体調不良を引き起こす現象で、元々は『夫源病 こんなアタシに誰がした』(大阪大学出版会刊)という書籍から広まった言葉だそうです。
夫源病、妻源病はモラルハラスメント
夫源病、妻源病は上記の書籍を書いた石蔵文信医師が名付けたものだと思われますが、カウンセリングで自分は夫源病もしくは妻源病だと言われる方の話を聴いていると、ストレス原因はモラルハラスメントであるということが感じられます。
具体的には、夫源病、妻源病で悩んでいる夫婦関係では、以下のようなモラハラだと思われる言動が配偶者に対して向けられています。
夫と妻でどの言動が多いかという点においては共通点もあれば違いも見られます。
夫源病を引き起こしている夫の言動
- 妻への否定的かつ批判的な態度
- 家事・育児への非協力
- 共感の欠如や感情の無視
- 経済的な不自由さを与える
- 不貞行為を繰り返す
- 過度な束縛、人間関係の切り離しをする
妻源病を引き起こしている妻の言動
- 夫に対して過干渉で窮屈さを感じさせている
- 夫への否定的かつ批判的な態度
- 家庭内に居場所がないと感じさせる態度
- 収入に対する不満を頻繁に言う
- 機嫌の悪さをあからさまに態度に出す
- 過度な束縛、人間関係の切り離しをする
夫源病、妻源病によって生じる不調の数々
夫源病と妻源病によるストレスが原因と考えられる主な症状には、不眠、動悸、頭痛、胃痛、憂うつ感や怒りの蓄積などがあります。病院で検査しても原因が見つからない不定愁訴だと言われることや自律神経失調症と言われることも多いようです。
ストレスは、体内のホルモンバランスにも影響を与えて、上記のような状態が悪化してうつ症状、パニック発作につながったり、場合によっては心臓や血管の病気につながる恐れもあるので油断できません。
またストレスから、リストカット、依存行為、不貞行為などをしてしまう人もいて、モラハラが長く続いているほど夫婦の関係性はこじれてしまっています。
補足:ストレスが心身の不調を引き起こす理由
人間の体はストレス刺激を受けると脳内の視床下部というところが反応して副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンというものを分泌します。
これにより下垂体前葉が刺激されて副腎皮質刺激ホルモンが放出され、それによって副腎皮質が刺激されてコルチゾールが分泌され全身に作用します。
このコルチゾールは、本来はストレスに抵抗するための防御の役割を果たすものなのですが、ストレスを受け続けていると体内で望ましくない影響を及ぼしていきます。
主な影響は以下の通りです。
- 睡眠障害により夜寝付けない、夜中に起きてしまうようになる
- 免疫力の低下により風邪をひきやすくなったり、アレルギーが悪化する
- うつ気分や不安感が増し、記憶力は低下する
- 高血圧、高血糖になり生活習慣病のリスクが高まる
- 筋肉の減少、骨粗しょう症が起きる
これを見てると夫源病、妻源病が心身の不調につながっていることが良くわかると思います。
上記のような状態を改善するためには、ストレスを感じ続ける生活を改善することが必要になるのです。
夫源病と妻源病に悩む人のカウンセリングと対策
夫源病と妻源病と思えるほど悩んでいる方は、かなりのストレスを抱えている状態だと言えるので1人で抱え込むのではなく夫婦関係の相談に対応してくれるカウンセラーに相談することをおすすめします。
当社の場合なら、基本的には夫婦関係の修復を目指してカウンセリングを進めていきます。
その中でクライエント様の気持ちに寄り添い、一緒に望ましい方向性を考えていきます。
そのため、離婚を考えている方には、その考えも尊重しながら話を聴かせていただきます。
コミュニケーションの見直し
カウンセリングでは、基本的にコミュニケーションの見直しを目指し、最初はカウンセラーの介入によって夫婦間の会話と意思疎通をサポートしていきますが、少しずつでも夫婦だけで話ができることを意識して取り組んでいただきます。
認知の見直し
夫婦間でモラハラ的な言動が生じて夫源病、妻源病だと思われる状態になってしまう背景には、それぞれが持っている配偶者に対する認知に偏りがあり、認知の歪みが2人の関係構築の妨げになっていることがあります。
認知の歪みは、幼少期から形成されていることが多く、自分の意識だけで見直していくことは難しいためカウンセリングを受けていただくことをおすすめします。
ルールの見直し
お互いが相手に対して「~であるべき」という思いをたくさん持っていて、察して動いてほしいという思いでいると衝突が増えてしまいます。
夫婦間にルールはないけど、自分の持っている常識を相手にぶつけてしまうという人は配偶者との衝突が増えてしまいます。
反対に夫婦間のルールがしっかりと決められていて、夫婦で意見に違いが生じたり、方向性を模索している時に夫婦間で共有できるルールを持っておくと衝突も服なくなります。
自分の言動の振り返り
夫源病も妻源病も相手からのストレスによって心身に不調をきたしている状態ですが、その内容は夫婦によって違いがあります。
明らかにストレスを掛けている側に問題がある場合もあれば、夫婦間の会話の欠如、すれ違い、不満の積み重ねなどがあり、双方に歩み寄りがあれば解決しそうなケースもあります。
そのため、相手への不満、相手の問題点について話をしてもらいつつも、自分のことについても振り返っていただくことも夫源病も妻源病から抜け出すための大切な時間となります。
カウンセリングでは、主に上記の4つの対策を進めつつ、夫源病、妻源病につながっている負担の軽減、関係の再構築を目指して話を進めていきます。
当社は夫婦関係の相談実績は豊富ですので、もし夫源病、妻源病かもしれないとお悩みの方は一度カウンセリングをご利用ください。
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