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2023/05/18
相談事例
依存症

ギャンブルを止められない人のカウンセリングの経過




仕方なくカウンセリングの予約をするギャンブル依存症の人達

この記事は、パチンコ、スロット、競馬、競輪、競艇、オンラインカジノなど、ギャンブルが止められなくて相談に来られる方に向けて書いたものです。
今、ギャンブル依存症から抜け出したいと思っているのなら、この記事に書いてあることをしっかりと読んでカウンセリングを受けて頂きたいと思っています。
この記事には、ギャンブルを止めることができない人の特徴について書いているのですが、その特徴に当てはまっている部分を1つずつ無くしていけばギャンブルを止めることにつながっていくので、カウンセリングを受ける前の準備として読んで頂きたいと思います。

ギャンブルを止めたいということでカウンセリングの予約をする方の多くは、お金を使いすぎていることが妻や両親に知られ、カウンセリングを受けるように言われたために予約を入れたという方が大半です。

中には、自分の意思で『このままでは自分の人生はダメになる。ギャンブルを止めよう』と決意してカウンセリングを受けることに決めたという方もおられますが、そのような方は相談に来られているギャンブル依存症の方の中の2割程度です。
残りの8割はカウンセリングを受けることに乗り気ではないというのが実情です。

ギャンブルを止められない人の特徴

ギャンブル依存症の人の中で、ギャンブルを止めることができない人にはいくつかの特徴があります。
下記の特徴はカウンセリングの経過にも大きく影響を与えています。

ギャンブル依存症の人は否認の心理が強い

これまでのカウンセリングの経験から、ギャンブル依存症の人は他の依存症の人と比べても否認の心理が強いと感じています。
依存症は、大きく分類すると物質依存、関係依存、行為依存に分けることができ、ギャンブル依存症は行為依存に含まれますが、同じ行為依存の買い物依存症、性依存症、性犯罪、ネット依存症などに比べると自分が依存症であることを認めていない傾向が強く、カウンセリングを受けることにも消極的です。

否認の心理は、自分の心理や行動の問題点、都合の悪い事実などを認めようとしない心の特徴ですが、これが強ければ強いほど依存症も深刻な状態であると言えます。
ギャンブル依存症の人は否認の心理が強いために借金を繰り返して、親の財産が無くなってもギャンブルを止められないという人もいるくらいです。

カウンセリングに関しては、受けることに消極的であり、受け始めても早い段階で止めてしまうという人も少なくありません。
弊社では、さまざまな依存症の相談に対応していますが、ギャンブル依存症の人の継続率が圧倒的に低いというのが現状です。

誤魔化すこと、嘘をつくことが多い

ギャンブル依存症の人は、都合の悪いことを聴かれると胡麻化したり、ギャンブルを止めたと言いながら続けているため嘘をついたりします。
誤魔化しや嘘も否認の心理によって表れる行動です。
家族で話をしようとしても、真剣に取り合ってくれない、目を逸らしたまま生返事ばかり繰り返している、と家族が悩んでいるケースも多いです。

カウンセリングの中でも質問に真剣に答えない、ギャンブルはしていないと嘘をつくということもあり、本格的にギャンブルを止めるための話が始まるまで何度かカウンセリングを行なってやっと改善の軌道に乗るということも少なくありません。
その前にカウンセリングを受けることを止めてしまう人も多いです。

誤魔化すことや嘘をつくことを止めてカウンセリングを受けようという姿勢になる人は、そこから改善の傾向が見え始めて良い形でカウンセリングが進んでいくので、ギャンブルを止めるための第一歩は、ごまかしや嘘を止めて否認の心理を小さくしていくことです。

お金に関するコンプレックスを持っている

お金に関するコンプレックスがあるのもギャンブル依存症の人の特徴です。
自分にはお金がないということが、他者よりも劣っていることのように感じて不適切な方法でお金を得ようとします。

実際には、生活するためには十分な収入があったとしても、自尊心の低さがお金を通じた他者比較につながっているので、多少収入が増えても世の中にはもっと収入の良い人はたくさんいるので、自分には価値が無いように感じてしまうのがお金に関するコンプレックスです。
依存症になる人は、不安定な心理状態をすぐに解決したいと思う人が多いので、簡単にお金が増えそうだと感じるギャンブルにハマってしまうという傾向もあります。

ちなみにギャンブル依存症の人がカウンセリングを止める時の理由が、「お金がないからカウンセリングを受けることが難しい」というものであることも多く、カウンセリングを止めてカウンセリング料金以上のお金をギャンブルに使ってしまう生活に戻ってしまっている人もいます。

カウンセリングの継続がギャンブルを止めるためのカギ

否認の心理が強いこと、話を誤魔化したり嘘をつくこと、お金に関するコンプレックスがあることなどの特徴を考えると、ギャンブル依存症の人がカウンセリングを継続することが難しいことは良くわかると思います。
カウンセリングを止めるということは、ギャンブルに依存している要因である心理的な要因が解決できないということであるため、多くの人はギャンブルを止めることができないまま生活を送ることになってしまう可能性が高いでしょう。

ギャンブルを止めるためには、ギャンブルをしない生活を定着させていくだけでなく、カウンセリングによってギャンブルに依存してしまう要因である心理的特徴を克服していくことが必要です。
「ギャンブルは自分の意思で止めることができる」と豪語して、結局止めることができないまま再度カウンセリングを受け始めるという人もこれまで何人も見てきました。

ギャンブルを止めるためには自分が依存症であることを認めて、そこから自己改善を進めていくことが必要です。
自分に問題があるから依存症になっているのだと受け入れることが、何をどう改善していくかを見極めて取り組んでいくための第一歩となります。

カウンセリングの1つ目のハードル

ギャンブル依存症の人にとっては、カウンセリングを受けることにいくつかのハードルが存在します。
1つ目のハードルは、1回目のカウンセリングをしっかりと受けることです。
ギャンブル依存症の相談で予約が入った場合、他の依存症に比べると直前になってキャンセルする人が多く、ひどい場合は連絡もなくキャンセル人の数も多いのです。
まずは予約をした時間にカウンセリングルームを訪れ、自分の状況をしっかりとカウンセラーに話して下さい。

カウンセリングの2つ目のハードル

2つ目のハードルは、カウンセリングを複数回続けるということです。
ギャンブル依存症の相談は、2回目に来ない人も多いし、2回以上来てもギャンブルを止めることができていない状態でカウンセリングを中断してしまう人が多いのです。

ギャンブルをしたい気持ちになることがあっても、またはギャンブルを止めることができていなくても、その現状をカウンセラーに話して一緒に取り組んでいくことが大切です。
ギャンブルをするという生活習慣を変えていくためには、別の習慣をしっかりと継続して自分のためになることを習慣化することの意味やメリットを感じることが必要です。

カウンセリングの3つ目のハードル

3つ目のハードルは、油断です。
何度もカウンセリングを受けているうちにギャンブルをしない日を継続できるようになった。
もう半年ほどギャンブルをしていないのでカウンセリングに行かなくてもいいだろうと油断をしてしまうと、ある日少しだけならギャンブルをやっても良いかと思い始め、そこから依存症に逆戻りしてしまう人がいます。
ギャンブルという行動を止め続けていることは素晴らしいのですが、そこから生活習慣を改善して良い習慣が定着するところまで進まないと小さなきっかけで再発してしまうことが多いのです。

カウンセリングで身につけるべきこと

ギャンブル依存症だけでなく、依存症全般の改善に共通していることは、依存行動を止めた先に身につけておくべきことがあります。
それは、ストレスコントロールと時間とお金の使い方です。

依存症を止めるために必要なストレスコントロール

依存症の人は、ストレスを依存行動で発散しています。
なぜならそれが簡単にできる方法であったり、一時的の得られる快楽が大きいからです。
そのため適切なストレスコントロールを身につけておかないと、依存行動を止めていてもストレスが少しでもたまると依存行動を再開したくなってしまいます。
ストレスがあると感じたら、自然に別の方法を選択できるように生活習慣を変えておくことが必要なのです。
ストレスを発散できる方法の中には、自尊心が高くなる方法もあるのでそのような方法も選択できるようになることが望ましいと言えます。

時間とお金の使い方

依存症の人は、時間とお金を浪費にばかり使っています。
依存行動を止めることができていない状態は時間もお金も浪費していて、ギャンブル依存症の場合はお金の浪費が特に多くなってしまいます。

時間とお金の使い方には、投資、消費、浪費があります。
消費は生活をするために必要なことに時間とお金を使うことですが、投資は自己成長に時間とお金を掛けて将来得られる収入を上げたり、豊かな人間関係を築けるようになることを目指すことです。
投資に時間とお金を使って成功体験を重ねていくとギャンブルにお金を使うことが如何に無駄化も実感できるので、ギャンブルを止め続けることができる可能性が高くなります。

カウンセリングでは、上記の2つが身につくようにカウンセラーがサポートしていくのでギャンブル依存症かもしれないという方は一度相談に来てください。
ギャンブルに時間とお金を使ってしまっている生活から抜け出し、実りある人生を歩む力を身につけていきましょう。


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