心の悩みの相談は大阪のAXIAへ
- 2021/10/04
- カウンセリング
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多い相談内容
社会的絆理論 (RNRモデル)とは犯罪をしない理由を追及する理論
犯罪をしない理由を高めるカウンセリング
カウンセリングオフィスAXIAでは、性犯罪、万引き、詐欺、その他犯罪などを行い、同じ過ちを犯さないためにカウンセリングに通われている人がたくさんおられます。
犯罪を犯した人の話を聴き、再犯防止につながるアプローチを行う時、私達が意識している理論の1つに社会的絆理論というものがあります。
犯罪を犯した人の話を聴き、再犯防止につながるアプローチを行う時、私達が意識している理論の1つに社会的絆理論というものがあります。
社会的絆理論(RNRモデル)とは
社会的絆理論とは、『人はなぜ犯罪をしないのか』という観点から、犯罪を抑止できる要素について考える理論です。別名 RNRモデルとも言われています。
RNRモデルは、詳しく表記するとRisk Need Responsivity model というもので、それぞれRisk = 再犯のリスク、Need = 犯罪を誘発する要因、Responsivity = 犯罪者に適した処遇のことを表していて、下記のような考え方もとで犯罪防止に活用されています。
- 処遇は再犯リスクの高いものに集中(リスク原則)
- 処遇は犯罪誘発要因に限定して行う(ニーズ原則)
- 処遇は認知行動療法を中心にその者の応答性を高めるようになされるべき(応答性原則)
実際にカウンセリングを受けに来られている人達の話を聴いていても、この理論は当てはまると感じることが多く、親子関係や夫婦関係に問題が生じていたり、職場の人間関係でストレスを抱えている時に犯罪を犯しているという傾向が見受けられます。
上記のことをカウンセリングを受ける一人のクライエントに当てはめると、本人が自分が抱えている再犯リスクを自覚すること、自分自身が持っている犯罪を誘発してしまう要因を自覚するとこ、そしてカウンセラーがクライエントに対するアプローチとクライエントが実生活で行う取り組みが適したものであること、などの条件が揃ってこそ再犯の防止確立が高まると考えてもらえると良いかと思います。
犯罪を抑止する絆とは
社会的絆理論では、人が犯罪をしないためには社会とのしっかりとした絆が必要だと言われています。そして、その絆が弱くなった時や壊れそうになった時に人間は逸脱した行動に出やすくなると考えます。
社会的絆は、愛着、投資、巻き込み、信念という4つの絆があり、私達がカウンセリングをしている時にもこの4つ絆の状態がどうであったかを意識して話を聴きます。
また、犯罪を抑止する要素を増やす時にも、4つの絆の構築を目指したアプローチを行っていきます。
愛着
愛着とは、親しい人に対する愛情や尊敬の気持ちです。人間は愛着を感じる相手の考え方や行動を参考にして、社会で生きていく上で必要なものを身につけていきます。
また、愛着を感じている相手にガッカリされたくない、悲しませたくない、という思いを持つからこそ、自分の行動を抑制することができます。
例えば、性犯罪をした人の話を聴いていると、夫婦関係で悩みやストレスを抱えているというケースがありますが、それも愛着が不安定になっていることが間違った行動を起こす1つの要因となった例です。
投資
投資は、何かを得るためにこれまでの人生で時間やお金を掛け、努力をして積み上げてきたことですが、投資によって何を得たのかという自覚が強いほどそれらを失いたくないという損得勘定が働き、犯罪をすることを抑止してくれます。犯罪を犯してしまう時は、自分が投資をして得ることができているものに対する自覚が弱まっている時だと感じます。
巻き込み
巻き込みとは、仕事や趣味、部活や習い事など社会とつながりのある活動で忙しくて、犯罪のことに意識を向ける余裕のない状態のことを言います。合法的な活動の中に巻き込まれていることによって、非合法な活動が抑止されるということです。
犯罪をした人の話を聴いていると、趣味や熱意を持って取り組むものがない人も多いため、カウンセリングでは日常生活の中で巻き込みとなる活動が増やすように提案することもあります。
信念
『社会にはルールがあり、それに従うことによって皆の安全が守られているので、ルールは守るべきだ』という信念は、逸脱した行動を抑止する力となります。カウンセリングをしていると犯罪をした人からは、自分を支える信念の弱さを感じることがあります。
カウンセラーは、犯罪をした人との対話を重ねていくことによって、信念を高めることを意識したアプローチも必要となります。
カウンセリングは社会的絆を高める機会
カウンセリングでは、犯罪を行ったクライエントに自らの過ちと向き合ってもらい、その事実や犯罪を生み出すことになった心理的要因などを否認せずに受け止めてもらえるようにアプローチをしていきます。社会的絆を強めていくためには、否認の心理という犯罪行動につながる心理的要素を弱めていく必要があります。
否認の心理を弱めつつ、4つの社会的絆の観点から自分がなぜ犯罪を犯したのかということを考えてもらうようにして、犯罪をしないためにどの絆を強めていく必要があるのかを自覚してもらいます。
あとは時間を掛けて4つの絆を生活の中で強めてもらうよう提案し、その経過をカウンセリングで確認していくのです。
犯罪をしっかりと抑止できるようになっている人ほど、4つの絆を強めるための行動も積極的に行っています。
カウンセリングをしていても、4つの絆を強めていくことが再犯の抑止につながることは感じられているので、私達はこの理論の有効性を感じています。
カウンセリングは、このような理論を踏まえて話を進めていくので、1人でただ犯罪をしないように意識して過ごすよりも抑止できる可能性の高い生活習慣を身につけることができます。
犯罪は、社会のためにも自分の人生のためにも繰り返すことは出来ないはずです。
同じ過ちを繰り返さないためにカウンセリングを活用して下さい。
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