朝、会社行こうとすると吐き気がする理由
ある日突然、朝仕事に行く前に吐き気に襲われるようになり、それから毎朝吐き気と闘いながら会社に行っているという方、吐き気がひどくなりそのうち会社に行けなくなるという出社恐怖症という悩みを抱えている方がおられます。
会社に行くということに対して、心と体が拒否をしているような状態です。
もし、そのような状態でお悩みの方は、下記の内容を読んでみて下さい。
心と体が出社を拒否する出社恐怖症
出勤しようとすると心と体が拒否反応を示して吐き気がしたり、頭痛がするなどの症状が現われるのは、出社恐怖症という心の病になっている可能性があります。
出社恐怖症は、吐き気が気になって病院で検査を受けても、胃には特に異常が見つからず、原因も特定されません。
心療内科に行くように言われ、心療内科では抗不安薬などをもらってくるだけで、それを飲んでも改善が見られないことの方が多いです。
会社に行く気もあるし、責任を持って仕事をしようとしているのに体が出勤を拒否する、こういう状態に悩まされ続けていている人は一体どうすればいいのか・・・。
会社に行く前になると吐き気がする理由を説明しつつ、出社恐怖症の改善の方法を説明します。
出社前の吐き気は仕事のストレスが蓄積しているサイン
会社行く時間になると原因不明の吐き気に襲われるという方たちには、いくつかの共通点があります。
- 責任感が強く、許容量を超えた仕事を任されることがあっても断らない
- 他人の気持ちを優先し、自分の欲求や本音を相手に伝えられない
- 趣味が少なく、休日も仕事のことを考えたり、休日出勤をしてしまう
- 昔からリラックスすることが苦手だ
上記の項目がいくつか当てはまる人は、我慢強い上にストレスを発散することをしないためにストレスを蓄積しやすい傾向にあります。
そのため体がストレスを抱えていることを知らせるために、吐き気という形で表れているのです。
仕事前に吐き気に襲われるという方は、ストレスの影響が胃の働きに出ているということであり、ストレスを蓄積していることを胃の調子が悪くなることで脳が教えてくれているのです。
出社前の症状はストレスが原因
では、なぜストレスがあると吐き気がするようになるのでしょうか。
人間の体には自律神経が張り巡らされていて、脳から自律神経を通って生きるために必要な体の働きを促す命令が出ています。
ストレスを受けると、脳の働きは低下して自律神経の働きも乱れるのですが、その影響を受けて胃や腸、食道などの消化器官の働きが低下すると吐き気が生じやすくなるのです。
出勤前のは吐き気は、会社に行くという条件下でストレスが増加して、自律神経の働きが乱れて生じているのです。
特に仕事でストレスを受けているということに無自覚なほど、吐き気のような体の反応として表れます。
自律神経はストレスによって活動に影響が生じてしまうのですが、内臓、血流、免疫、体温調整などもストレスによる自律神経の乱れの影響を受けてしまうのです。
出社恐怖症が悪化したらどうなるか
カウンセリングを受けている人の中にも出勤前に吐き気がするということを経験したという方は少なくありません。
なぜなら、出勤前に吐き気がするようになった段階ではカウンセリングを受けていなかったが、そのあとにうつ病になったり、依存症になったりして、その段階で相談に来るという方は多いからです。
出社恐怖症は、会社に行く直前にストレスが症状として表れていて、それ以外の時間は健康です。
しかし、ストレスに体がすぐに反応するくらいストレスが蓄積している状態でもあるので、放置しておくと出勤前以外の時間帯でも調子が悪くなりうつ症状が出るようになることがあります。
また出勤することへの恐怖を和らげるため、何かに依存してストレスを胡麻化そうとした場合は依存症になってしまうこともあります。
うつ病や依存症になると、出勤前に吐き気が生じるという状態よりも深刻な状態になっているので、日常生活への支障が大きくなってしまいます。
そうなる前にカウンセリングを受けて頂くことが理想です。
出社恐怖症ならカウンセリングへ
ストレスが自律神経の働きに影響をもたらすように状態になっていれば、それを自分の力だけで改善するのは簡単ではありません。
仕事の前にどうしても吐き気に襲われていまうという人は、脳の働きと体の関係、精神医学の知識などを持ったカウンセラーのカウンセリングに話を聴いてもらうことが必要です。
カウンセラーに話を聴いてもらった方が良い理由は、自分が抱えてる心の負荷を言語化することでストレス耐性が高まる、自分が出社したくない理由が明確になる、ストレス原因に対してのアプローチ方法がわかる、などがあげられます。
出社恐怖症で悩んでいる場合、脳の仕組み、ストレスが脳に与える影響、ストレス耐性の強化方法、職場のストレス原因について心理学的知見から話ができるカウンセラーに相談することをお勧めします。
話を聴いてもらうだけでなく、ストレスが脳に与えている影響や表れている症状を考慮して、どのような対処法が望ましいかを理論的に説明を受けることが出社恐怖症の克服には必要です。
弊社では、公認心理師資格を持ったカウンセラーが出社拒否症のカウンセリングを担当させて頂きます。
確かな知識と実績を持ってカウンセリングを行っていますので、出社恐怖症で悩んでおられる場合はご相談下さい。