心の悩みとは何か

カウンセリングは、心に悩みを抱えた方のお話をお聴きすることが多いのですが、カウンセラーが心の悩みというものについてしっかりとした見解を持っていることが悩みの解決に影響します。
また、カウンセリングを利用する人も、心の悩みとは何かを理解しておくことは改善の助けになります。

このページでは、心の悩みの解決に関する見解を説明します。

心の悩みと言っても漠然としているので、心の病について2つの要素に分けて説明します。
心の悩みは、悩みを生みだしている原因原因によって変化した状態によって構成されています。

心の悩みの場合は、悩みを生み出している原因は、何らかの刺激によって生じたストレスです。
原因はさまざまですが、何らかの刺激を受けて心理状態が不安定になった状態がストレス状態であり、ストレス状態が継続されることによって何らかの異常が出ている状態を心の病になっていると考えます。
心の悩みというのは、何らかの原因によって心理状態が不安定になり、それが健康、人間関係、行動などに支障を来すほどの状態の変化が生じている段階です。

心の悩みの自覚とカウンセリングを受ける選択

多くの人は、心の悩みを自覚するのは状態がある程度悪化した後です。
なぜなら、原因が生じてから健康、人間関係、行動などに支障が出始めるまでに少し時間が掛かるからです。

例えば、人間関係でストレスを感じるような出来事があった時、そのストレスが一定期間解消されなければ健康、人間関係、行動に異常が表れるという感じです。
ストレスが生じただけでは自分は心の病と思う人はいませんが、それが何らかの異常を生じさせて生活に支障が出てくるようになれば、何かおかしいと感じ始めます。
心の病になった方がカウンセリングを受けるのは、何かおかしいと感じてからさらに時間が経過してからであることが多いのです。

何かおかしいという自覚が生じても、最初のうちはそのうち治まると思っているケースが多く、さらにストレスによって異常が生じたことを気づいていないこともあるので、何の対策もしないまま時間が経過してしまいます。
そして、自分だけではどうしようもないと感じてからカウンセリングを受けるという流れが多いようです。

心の病は、クライエントも自分が感じている異常の原因は変わっていないことが多いため、最初からしっかりと話を聴いて解決のための手掛かりを探っていきます。

カウンセラーによる原因と状態へのアプローチ

心の悩みを解決するカウンセリングでは原因と状態のどちらから改善していくことが悩みの解決につながるのかということを見極めるためにも話を聴かせていただきます。

相談内容によって、原因と状態のどちらを先に改善していくかは違いがあり、その違いを知識と経験から知っているのが実績のあるカウンセラーです。
カウンセラーの持っている専門知識と臨床経験がその見極めに役立ちます。

悩みの解決が目的でカウンセリングに来られるということは、そもそも不安定な心の状態で来談されているので、カウンセラーが無理に解決を急ぐことはありません。
お話をよく聴かせてもらう理由の一つが、その人の心の状態を確認させていただき、どのタイミングでどんな話をしていくといいのか、どんなアドバイスが必要なのかなども考える必要があるということです。

心の悩みの原因と結果の関係は複雑で、解決のために場合によっては心理や性格の知識はもちろん、精神医学や脳科学、薬学や栄養学などの知識も必要になることもあります。
当事務では上記のような知識とさまざまな相談への対応経験がありますので、安心してカウンセリングを受けて頂ければと思っております。

知識と経験が豊富なカウンセラーに相談してください

心の悩みは、原因が弱まったり無くなることで症状が落ち着き解決に向かうものと、先に話を聴いてもらうことで症状が弱まり、原因の解決が始まるというケースがあるので、解決していく経過も人それぞれです。
その経過のパターンを知っているということも知識と経験が豊富なカウンセラーに相談した方がいい理由の一つです。

心の悩みが再発したり、なかなか解決に向かわないのは解決までの経過のパターンがわからずに、『自分は全くよくなっていない』、『また悪くなり始めた』と不安に思ってしまうことも原因の一つです。

心の悩みは原因と状態が複雑に絡み合って生まれているものなので、一人で抱え込み無理をせずカウンセラーにご相談下さい。