カウンセリングの無断キャンセルは困る

カウンセリングのキャンセルにはさまざまな理由があると思いますが、以下の理由でカウンセリングをキャンセルしようという方はよく考え直してください。
その理由とは、犯罪加害者として加害行為を止めるためにカウンセリングを受け始めたが、裁判が終わったためカウンセリングに行くことを止めようとしている場合は、自分にとってなぜカウンセリングが必要なのか考え直していただければと思います。

裁判が終わった段階でカウンセリングを止めるということは、裁判での心証を良くするためにカウンセリングを受けていると思われても仕方がありません。
実際に裁判が終わったからと言ってカウンセリングを止めてしまった人は、再度犯罪を行ってしまう可能性も高いと言えます。
なぜなら自分の本質的な問題は解決していないからです。

自分が何らかの加害行為を行った場合、自分自身と向き合うことは容易ではないと思います。
しかし、難しいことだからこそ続ける意味もあります。
継続することで認知や思考の変化が生じて再犯の可能性は低下していくのです。

裁判の判決では罰が確定するだけです。
自分が加害者となった場合は、罪としっかりと向き合って加害行為を止め続けるようになることが社会に対する責任でもあり、自分の人生を立て直すための条件だと思います。

当社では、一部の方は加害行為をしてしいそれを止めるためにカウンセリングを受けに来られていますが、改善の傾向が見られる方は家庭や職場の人間関係が良くなったり、仕事と向き合う姿勢が変わって成果が出るようになった方もたくさんおられます。
裁判後にカウンセリングを中止して、その後再犯をしてしまったという情報を聴くことは、私達にとっても非常に残念なことですので、せっかくカウンセリングに通い始めたのであれば、改善を目指してしっかりと取り組んでいただきたいと思います。