職場で理不尽な責任を押し付けられている人へ

この記事は、ストレスの多い職場として、責任逃れをする上司がいる職場に焦点を当てたものです。
責任逃れをする上司は、現状を把握する能力が低く、自分で決断することができないため優柔不断さが責任逃れにつながるタイプの人もいますが、自分が出世するために問題が起きた場合は部下の責任、部下の成果は自分の手柄として上に報告するタイプの人もいます。

この記事は、後者のタイプを取り上げています。
前者のタイプについては、指示や方針が一貫したいダメ上司がいる職場 という記事で取り上げています。

自分を守るため責任逃れをする上司

責任を押し付けられる職場には、必ず責任逃れをする人がいます。
誰かが責任から逃れるから、そのしわ寄せが責任感のある人のところに行くのです。
誰かが背負わなかった責任は、誰かが背負わないと組織として責任を果たしていけないので、組織が機能しているのなら誰かが責任を果たしているということです。

上司の中には、自分の評価に影響する出来事が起きた場合、その責任は仕事を実行した部下だけにあるかのように振舞う人がいます。

もし、あなたの職場の上司が責任逃れをしているなら、おそらくその責任を背負ってストレスが蓄積している人がいるはずです。
あなたがもしその責任を背負っているのなら、そんな上司のためにストレスで心身の健康を損なわないように対処する必要があります。

押し付けられた責任がストレスになる理由

責任を押し付けられるとストレスが大きくなるのは、まずは本来責任を背負わなければならない人が責任を果たしていないことへの不満、怒りが生じるからです。
不満や怒りが続くとストレスレベルは高くなります。

さらに背負わされた責任は、本来背負うべきものの権限があってこそ対処できるものもあるので、責任に対して十分な対処ができる権限を持っていないため、十分な対処を行うことができず問題が解決しないためストレスが増加します。

また、責任逃れをする人はずっと責任から逃れ続けるし、責任を背負う人はずっと責任を背負い続けるのでオーバーワークになってストレスが大きくなってしまいます。

ストレスから自分を守るため責任を背負わない方法

責任逃れをする上司のもとで働くことは、精神的に大きな負担になり、時にはうつ症状が出たりして働けなくなってしまうことがあります。
押し付けられた責任でうつ病など心の健康を損なわないためには、責任を本来あるべきところに返していく必要があります。

上司からの支持を記録に残しておく

その方法はいくつかあり、職場の状況や上司の性格などによって多少変わりますが、基本的な方法は、上司とのやり取りをしっかりとメモに取るなどして記録を残しておくことです。
上司と部下の間では責任の所在を曖昧にすることはできても、本来の組織や役職の在り方から上司の言動によっては責任を押し付けていることはさらに上層部の人間ならすぐに判断できます。

記録を取ることは、いざという時に自分の身を守ることにつながるだけでなく、記録を取るという選択肢を持っていることで、上司から責任を押し付けられても自分を守る証拠が集まっていると思えば気持ちに余裕が持てます。

報連相で上司に責任を返す

押し付けられた責任を上司に帰す方法の1つは、報連相によって上司に情報を伝え責任を渡してしまうという方法もあります。

この方法も指示や方針が一貫したいダメ上司がいる職場 に書いてあります。

上司が部下に責任を押し付けようとしても、管理職である以上は情報を把握しておく責任と情報をもとに組織をマネジメントする責任があるので、仕事の進捗状況やクレームなどの情報は、上司が知っている以上は上司がある程度の責任を背負うことになります。

反対に上司に伝えるべき情報を、『上司の機嫌が悪くなると嫌だ』『どうせ上司は責任を背負ってくれない』と思って自分で抱えておくと、本当に問題が生じた時に自分が責任を背負う羽目になることもあるので、報連相はきっちりやっておきましょう。

上司への対処方法がわからない時はカウンセリングへ

責任を背負わされ、ストレスで心身共に参っているという時は冷静な判断をすることが難しい場合があります。
この記事に書いてあることを読んでも自分が働いている環境の中ではどのように対処することが望ましいのかわからないという時はカウンセリングをご利用下さい。

あなたの働いておられる環境や状況などについて話を聴かせて頂くことによって、その環境や状況に合わせたアドバイスをさせて頂くことが可能です。

職場で起きていることも人間の心理が働いて生じている現象です。
カウンセラーは、心理的な側面からどのように対処すればいいのかを考えて提案させて頂きます。

実際に問題のある職場に勤めている方が、その問題への対処法についての相談は多いので、困った時は抱え込まずに気軽に相談にお越し下さい。