人間関係を混乱させるトラブルメーカーについて、2回目の記事です。
今回は、急に態度が変わるトラブルメーカーです。

突然、態度が変わり怒り出す人

友人関係でも恋愛関係でも、最初は好意を持って接してくれていて、どちらかというとこちらが戸惑うほど距離を縮めてきたのに、ある日を境に急に態度が変わり、攻撃的、否定的になる人に悩まされたことはありせんか。

境界性人格障害という人格の障害がありますが、これは最初は他人と関係を築くために相手の良い面を評価して近づいてきて、仲良くなっていく中で不満を感じることがあると急に敵意が強くなるという特徴があります。

最初は自分のことを良く評価してくれていたのに、それが嘘だったかのように態度が急変するという人は境界性人格障害の可能性があります。

境界性人格障害の特徴

  • 妄想的で、人に見捨てられるという不安を不安を抱いている
  • 人間関係で態度の落差が大きく、コミュニケーションが安定しない
  • 感情が不安定で、その変化に周囲の人が振り回される
  • 自分の不幸を他人のせいにしてしまい、幸福感を感じにくい
  • 強いストレスを受けるとパニックを起こすことがある
  • 自殺すると言ったり、自傷行為を繰り返し、気を引こうとする

境界性人格障害と人間関係のトラブル

境界性人格障害によって人間関係のトラブルが起きやすいのは恋愛です。
好意を持ってくれていた相手が、いつの間にか疑念を持つようになって、そこから怒りを抱くようになり、パートナーを批判し続けるのです。

恋愛の場合は、別れるというと余計に相手の態度が激しくなるので、別れることもできないで心身共に参ってしまうということが起こります。

恋愛以外では、職場の人間関係で境界性人格障害によってトラブルが生じていることもあります。
最初は、自分のことを尊敬して慕ってくれていた人が、急に敵意を持って接して来るという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

カウンセリングでは、親しくしていたのに急に強い敵対心を向けてくる人 に悩まされているという相談は、恋愛と職場の人間関係に関するものが多いです。

急に敵対心を向けてくるトラブルメーカーへの対処法

急に強い敵対心を向けてくる人 対処法は、前回の記事と同じ対策法になりますが、可能であれば距離を置いて関わらないという選択が一番です。

本来は、ある程度距離が近づく前の状態で、過剰に距離感を詰めてこようとしていることを察知して、それ以上距離を縮めないことが肝心です。
こちらに向けてくる好意に違和感や唐突さを感じたら、とりあえず様子を見て距離を置くことが望ましいと言えます。

境界性人格障害の人は、一定の距離感からは非常に攻撃的で批判的な言動で接して来ますが、それでもその相手との関係を維持しようと思っています。
普通はそんなに攻撃的、批判的な思いを持っているなら距離を置けばい良いのにと思うでしょうが、境界性人格障害の人は人間関係に強い執着心を持っています。

自分が本当に相手に好意を持ってもらえているのか試そうとして攻撃的、批判的になっていて、別れるという選択肢持っていないのが境界性人格障害の特徴です。

違和感を感じるほど仲良くしようとしてくる人がいたら、一度冷静になり距離を取るように心掛けて欲しいと思います。

すでに強い敵対心を向けられて悩んでいる人はカウンセリングへ

現段階で境界性人格障害と思われる人から敵対心を向けられて悩んでいるという方はカウンセラーに相談してみて下さい。

同じような相談では、話を聴かせて頂くことで相手の心理を想像して、どのように相手から距離を取ることが望ましいかを考えてアドバイスしています。
境界性人格障害が関係している人間関係のトラブルは、相手のペースに巻き込まれて距離を取ることが難しくなっていることが多いので、相手の独自の論理に巻き込まれず
自分の考えをしっかりと保って距離を取っていくことが必要となります。

カウンセリングでは、話を聴かせて頂くことで状況に応じたアドバイスが可能ですので、相手から敵対心を向けられて困っているという場合はご相談下さい。